「亀の井別荘」は湯布院を代表する高級旅館で、御三家と呼ばれる旅館のひとつになります。金鱗湖に隣接した広大な敷地の中に、宿泊者専用施設だけではなく、食事処、カフェ、土産物屋など一般利用もできる施設があるので、金鱗湖を訪れた際には是非立ち寄りたいところです。
金鱗湖畔から一歩敷地内に入ると、緑いっぱいのお庭と古民家風の建物が目に入ってきます。この光景を眺めるだけでも非日常感に浸ることができ、心が洗われますね。
正面の建物の1階が、食べ物や雑貨などのお土産を売っている「鍵屋」です。こ洒落たお土産をいろいろ売っていますが、ここのおはぎが美味しいです。店内で食べることもできます。
鍵屋の2階に、茶房「天井桟敷」があります。(夜はバー「山猫」になります。)太い柱と梁が印象的な店内は、ゆったり座れるテーブル席と、さらに狭い階段で上がっていく中2階(3階?)席があります。
一番のお勧めは窓に向かって座るカウンター席で、美味しいコーヒーと窓越しに見る緑の木々が、時間が経つのを忘れさせてくれます。
奥の広間には、大人数でゆったり座れるテーブル席があります。古いレコードなどが置いてあり、レトロな雰囲気が漂っています。
一方中2階席は、梁に囲まれた隠れ家的な空間で、こっちはこっちでとても落ち着いた気分に浸ることができます。注文した品物を、滑車を使って上に運び上げる仕掛けも、遊び心満載です。
食事がメインの時には、こちらの「湯の岳庵」がお勧めです。
お値段はちょっと高めですが、重厚で落ち着いた建物の中で、美味しいお料理を味わうことができます。
鍵屋の横を通りぬけた反対側にある、広い車寄せの向こう側に、茅葺き屋根の「亀の井別荘」の門があります。ここから奥は宿泊者専用のエリアになっていて、一般の人は入ることができません。
が、ここの知り合いに中を案内してもらったことがあるので、一部を紹介します。
シンプルなフロントの横には談話室があります。とても由緒のある部屋だそうです。本もたくさんあって、こんなところでゆっくり本を読むなんて、すごく贅沢な過ごし方ですね。
通路を進んでいき、庭園や客室棟を過ぎると、お風呂があります。屋根がガラス張りになっていて、解放感にあふれています。まわりの庭の中には露天風呂もあり、本当に気持ちよさそうですね。
この広大なプライベート空間のなかで、だれにも邪魔されず、のんびり過ごすことができる「亀の井別荘」。是非一度泊まってみたいものです。
湯布院に泊まった時に、夜にも何度か訪れたことがあります。昼の喧騒とは一転して、夜は静寂に包まれて、全く雰囲気が変わります。是非一度、行ってみてください。
金鱗湖及び亀の井別荘周辺は、湯布院観光では外せない観光スポットです。絵になる光景がたくさんあるので、ついつい写真の数が多くなってしまいました。
ところで、意外と知られていないのが、鍵屋の無料駐車場です。国道から狭い路地を入ってこないといけないので、ちょっとわかりにくいのですが、便利なので私はいつもここを利用しています。(もちろん亀の井別荘で買い物、飲食をする前提ですが。)