「山のホテル 夢想園」は由布院盆地の南側の高台に位置していて、由布岳と由布院盆地を一望することができます。100~150畳ある大露天風呂が有名で、昼間は日帰り入浴客がたくさん訪れます。
また食事処も利用できるので、私も食事と入浴で何度か来ていますが、今回初めて宿泊することにしました。
ちょっと古い感じの玄関を入ると、フロントとロビーがあります。
「本館」、「別館 湯山亭」、「新館 弘法亭」の3つの建物に分かれていますが、今回は「別館 湯山亭」を予約しました。
渡り廊下のような通路の先にある長屋式離れが「湯山亭」になります。「なでしこ」というお部屋に案内されました。6畳2間にベランダが付いた落ち着いた佇まいのお部屋で、ベランダからは緑いっぱいの庭園を眺めることができます。
さっそくお風呂に行ってみました。園内には大露天風呂のほかに露天、内湯の貸切風呂がいくつかあります。どれも特に予約は必要なく、空いていれば入ることができます。
貸切風呂に通じる廊下を歩いて行くと、こんな感じの小屋があり、この中に2つの内湯があります。
さらに狭い坂を下っていくと、貸切露天風呂が2つあります。どちらも二人ではもったいないくらいの広さがありますが、特に下側にある方のお風呂がお勧めで、こちらからも由布岳を眺めることができます。
もう一方(上側)のお風呂が、こちらになります。こちらも十分広いです。だれにも邪魔されずにゆっくりするには、貸切露天風呂が一番です。
日帰り入浴は15:30で終わりなので、大露天風呂にいくのはその後がお勧めです。100畳の広さを誇る「御夢想の湯」を独り占めできるのは、最高にいい気分です。宿泊者の特権ですね。
ちなみに女性専用の「空海の湯」は150畳以上もあるそうですが、私は一度も入ったことがありません。(当然ですが。)日替わりで男女入れ替え制にしてもらえるとうれしいのですが。。
ちなみにこんな感じだそうです。凄いですね。
こちらは、もうひとつの女性専用露天風呂「弘法の湯」です。こじんまりしていますが、これは「夢想園」で一番歴史のあるお風呂だそうです。
お風呂の後に、園内を散策するのも夢想園の楽しみのひとつです。いい感じの撮影スポットがいくつもあり、ついつい夢中になって、それだけで時間が過ぎてしまいます。
また入口にある売店も昔ながらの風情があり、お風呂上がりのラムネやかき氷も最高です。ちなみに日帰り入浴の場合は、ここで受付をします。
夕食は食事処「胡桃亭」でいただきます。
重厚でゆったりとした空間で食べる懐石料理は、器も含めてとても洒落ているのですが、標準的なプランだったせいか、メインの料理がちょっと物足りない気がしました。
話は少しそれますが、以前ここではメニューに地鶏の炭火焼きがあり、この味が絶品で、毎年それを目当てにお昼を食べに来たのですが、数年前に無くなってしまいました。そのことを仲居さんに言ったら、事前に要望すれば夕食に出せるようなことを言っていましたが、是非標準メニューに復活して頂きたいものです。
日が暮れた後、再び露天風呂に行きましたが、昼間とは全く雰囲気が変わります。誰もいない広いお風呂の中で、ひとりゆったりお湯に浸かっていると、とても幻想的な気分になります。
内風呂も一応あります。
夜は園内に灯がともされ、これがまたすごくいい感じです。夏は湯上りに涼むのにちょうど良くて、とても気持ちいいです。
朝食も「胡桃亭」でいただくことになります。朝食もなかなかお洒落で、バラエティに富んだ内容で、こちらは十分満足しました。
チェックアウトは11時なので、朝食の後もお風呂に入ったり、園内を散策して、ゆっくり過ごしましょう。
本館のフロントの前のお土産コーナーには、洒落た陶器が売っています。その奥にある「展望喫茶 Ban Ban」のプリンが有名です。この濃厚な味わいは、一度試してみる価値があります。窓際からの景色も良好です。これは別の時の写真ですが。
「夢想園」は、湯布院の中心地からは少し離れているので、園内でのんびり過ごすのが基本です。日帰り入浴もいいですが、やはり宿泊しないと味わえない魅力がたくさんあります。是非一度泊まってみて下さい。