【九重】秘湯感溢れる川沿いの洞窟風呂が魅力の壁湯温泉「福元屋」~立寄り体験記

壁湯温泉の一軒宿「福元屋」は、大分自動車道 九重I.Cから車で10分ほどの所にあります。ここの目玉は何と言っても、川沿いにある天然洞窟風呂です。TVなどでもよく紹介されています。今回はここのお風呂に行ってきました。

九重インターから県道を走って行くと、左側に「福元屋」が見えてきます。入り口を左に入ると奥に駐車場がありますが、そこは宿泊客専用の駐車場で、日帰り入浴のお客さんは、道路を挟んで向かい側にある公共駐車場を利用するようにとのことです。

駐車場の隅にある門をくぐると、旅館へ降りる階段があります。県道沿いの駐車場からも、直接行くことができますが、どうもこちらが正式な行き方のようです。

階段を下りると細い通路があり、分岐を左に歩いて行くと、旅館の門があり、その先に玄関があります。日帰り入浴の場合でも、まずは旅館に行って料金を払います。300円というとてもリーズナブルな値段です。

旅館の入り口はこのような感じで、まさに山あいのひなびた湯宿といった風情が感じられます。

中に入ると、こじんまりとしたロビーの正面に小さなフロントがあり、左側には囲炉裏のあるお休み処があります。300年続いている旅館ということで、歴史の重みを感じさせられます。さらに古い柱時計や、わらじなどの小物が、レトロ感を醸し出していて、とても心地よい空間になっています。

トイレを借りたついでに、ちょっと奥も覗いてみました。
客室に向かう階段や食事処など、どれも趣きがあります。次は是非泊りで来たいと思います。

いよいよ玄関を出て、洞窟風呂に向かいます。先ほど下りてきた道の左側の小路を下っていくと、洞窟風呂の入り口があります。ちなみに宿泊者は、この専用の出入り口から行くことができるようです。

手前の小屋は、女性専用の洞窟風呂になります。混浴が苦手な方は、こちらを利用することになります。露天ではなく、完全に建物に囲まれているので、ちょっと圧迫感があるそうです。

この先にお目当ての洞窟露天風呂があります。川に面した岩場をくり抜いた感じのお風呂で、かなり奥行きがあります。

突き当りにある、取ってつけたような脱衣所で服を脱いでお風呂に浸かると、そこはもう岩に囲まれた秘湯感溢れる癒し空間です。

上を見上げると、青い空を背景にした新緑のもみじが、日光をあびて美しく輝いています。また裸電球の暖かい光が、お湯に映って揺らめいています。この非日常感がたまりませんね。

川沿いの通路の途中にある木製の扉を開け、階段を下りると、川の中にもうひとつの露天風呂「蛍見の湯」があります。ここは川面と同じ高さなので、お湯に浸かると、川の中にいるような気分になります。こちらは洞窟風呂とは逆に、大きな解放感を味わうことができます。

このように、ここでは二つの全く趣の異なるお風呂を味わうことができるのですが、ひとつ注意しておきたいのが、39度とお湯がかなりぬるいことです。

入口の看板に『半刻(1時間)入らずして壁湯を語るべからず、一刻(2時間)入って身体に問うべし』と書いてあるように、時間をかけてゆっくり入るのが、ここの流儀のようです。しかし夏はいいとしても、冬はかなり覚悟を決めて入る必要がありそうですね。

ここまで来たら、せっかくなので共同温泉にも行ってみましょう。旅館と反対方向に歩いて行くと、入り口があります。こちらも混浴で、200円で入ることができます。

こちらは、先ほどのお湯より1~2度高いそうです。風呂の中に丸太があり、ここに頭を乗せて、のんびり入ることができます。

共同温泉の通路につながる入口の所に、キモダサいポスターが貼ってありました。大分らしくて、ほのぼのさせられますね。(笑)

今回はお盆期間にもかかわらず、それほど人はいませんでした。壁湯温泉は、静かで、大分で一番秘湯感を味わえる温泉ではないでしょうか。日帰り入浴でも十分楽しめ、宝泉寺温泉や筋湯温泉にも近いので、これらとセットで行くのもお勧めです。

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