【別府】昭和の面影漂う別府温泉のシンボル「竹瓦温泉」~立寄り体験記

「竹瓦温泉」は、明治12年に創設された公共公衆浴場で、現在の建物は、昭和13年に建設されたものです。正面から見ると、唐破風造りの豪華な屋根が印象的で、別府のシンボル的な存在になっています。

車が激しく行き交う国道10号線から、一本路地を入っただけで、その辺りだけはまるで別世界のような感じがします。

入り口を入ると、右側に番台があるので、まずはそこで料金を払います。入浴だけなら¥100、砂湯は¥1,030になります。

ただし、お風呂に用意されているのは洗面器だけなので、タオルやシャンプー、石鹸は持参するか、無い場合は、ここで買うことになります。砂湯利用の場合は、浴衣が渡されます。

靴を脱いで上がると、広いロビーになっていて、右側に浴場、左側に砂湯、正面に畳の休憩所があります。天井が高く、昭和初期の面影が残されています。

浴室の入り口を入ると、脱衣所があり、そこから階段を下りると、湯船があります。シンプルな形で、10人も入ればいっぱいになってしまう位の広さのお風呂ですが、高い天井と、古い格子の窓が、解放感を感じさせてくれます。

お湯は熱めなので、あまり長くは入れませんが、湯船の縁に座るなという注意書きがあるので、一度湯船の外に出て体を冷ますしかありません。

砂湯にも入ってみました。

一度に8人が入れるようになっていて、浴衣を着て寝転がると、砂かけさんが砂をかけてくれます。

暫くすると、体が中の方からポカポカ温まって来て、汗がだらだら出てきます。また思った以上に砂が重く感じられます。そのまま10数分、砂から出た時の爽快感と解放感は、何とも言えませんね。

こちらには、専用の洗い場と湯船が設置されているので、ここで砂と汗を洗い流します。つるつるになった体をゆっくり湯船に沈めていると、心まで洗われた気分になります。

湯上りには、6帖ほどの小上がりの畳の間で、昭和の雰囲気を満喫しながら、休憩することができます。また畳張りのベンチもいくつかあるので、そちらで休んでもいいです。

ここは、別府一の歓楽街 北浜エリアにも近く、周辺にもレトロな雰囲気の横丁や、お店が点在しています。また延々と続く、巨大アーケードも見ものです。このあたりを散策するのも楽しいです。

「竹瓦温泉」は、別府駅から徒歩圏内なので、アクセスが便利な反面、車の場合は、近隣の有料駐車場に止める必要があります。が、6:30~22:30(砂湯は8:00~22:30)までやっているので、好きな時間に、手軽に温泉に入ることができます。

また、別府で砂湯と言えば、上人ケ浜の海浜砂湯が有名ですが、そこまで行かなくても、気軽に砂湯を楽しむことができるのも、ここのメリットです。

ただ、人気があるうえに、一度に8人しか入れないため、だいたいいつも数10分から1時間位待たされます。そこで、朝一番の空いてる時間に行くのが、お勧めです。

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