「おにやまホテル」は、別府港フェリーターミナルから九州横断道路を湯布院方面に上って行った鉄輪温泉エリアに位置しています。周辺には「地獄」が多数点在し、歩いて地獄めぐりや鉄輪温泉の中心街を散策することができます。
建物はちょっと古いですが、部屋の中はわりときれいにリフォームされています。周辺のいたるところに湯煙が上がっていて、別府らしい風情をゆったりと楽しむことができる温泉旅館です。
私が泊まったのはごく普通の和室ですが、窓からは別府湾と、すぐ隣にある緑いっぱいの「白池地獄」を見ることができました。これだけの湯煙りを見れるのは、別府の中でもなかなか無いのではないでしょうか。とても癒される光景です。
別府最大級の露天風呂と謳っているように、このホテルの一番の売りは露天風呂で、地下1階に大露天風呂、屋上に展望露天風呂と、全く趣の異なる2つのお風呂があります。
さっそく地下の大露天風呂に行ってみました。
フェニックスに囲まれた、緑いっぱいの南国ムード溢れる雰囲気が魅力の露天風呂です。
ただホテルのWeb写真にある広々したイメージと、実際はちょっとギャップがありました。でも最近はあまり見ないこの雰囲気は、なかなかいいと思います。
次に展望露天風呂に行ってみました。
別府湾や鶴見岳を一望できる、見晴らしの良い場所に、大小いくつかの風呂が設置されていて、解放感抜群です。
こちらはまだ新しいようで、清潔感にも溢れています。
ロビーの裏からは、直接「みゆき坂」に出ることができます。今回は年末の非常に寒い時期に行ったので、ホテルの外に出ることができませんでしたが、暖かい時期であれば、湯上りに浴衣姿で是非周辺を散策してみたいものです。
夜になると、展望露天風呂の雰囲気がまるで変わってきます。別府の街並みの綺麗な夜景と、後ろから黒く迫ってくる山々との対比が、とても幻想的です。赤い「おにやま」の怪しいネオンとのアンマッチがまたいいですね。
部屋からの景色も、遠くの明るい夜景の手前に、湯煙が白く浮かび上がって、これまたとても幻想的です。
夕食は料理のバリエーションがいろいろあるようですが、今回は海鮮メニューを中心とした部屋食でした。メインのお造りの他に、ふぐの刺身や唐揚げ、煮魚などが付いたプランで、新鮮な海の幸を堪能することができました。
こちらは別の時のものですが、この時はカニと牛しゃぶしゃぶの食べ放題でした。これ以外にも、地獄蒸し料理を選べるプランなどもあるようです。
「おにやまホテル」は比較的アクセスも良く、周辺に観光スポットも多くあるので、別府観光も一緒に楽しむことができます。また窓からの眺めも良く、お風呂も充実しているのにも関わらず、料金は比較的リーズナブルです。気軽に別府観光と温泉を楽しむには、この宿はお勧めです。