大阪と北九州を快適に結ぶ「名門大洋フェリー」~乗船体験記




「名門大洋フェリー」を利用するのは、昨年に引き続き今回で2回目です。行先は大分なので、これまでは迷わず「さんふらわあ」を利用していたのですが、「名門大洋フェリー」の方がはるかに安いことに気づき(こちらを参照)、それからはこちらを利用することにしています。

私は関東から行くので、余裕を見てつい早めに着いてしまい、いつもは道頓堀あたりで時間を潰すのですが、そこからフェリー乗り場まではそこそこ距離があり、渋滞も考慮すると時間も読みづらいので、今回は天保山にある「海遊館」で時間をつぶすことにしました。

こちら関西エリアではかなり人気の水族館で、お盆休みということもあり、かなりの人出でした。同じ水槽を上から下まで、いろいろな角度から見られるような多層構造になっていて、魚たちのいろいろな表情や動きを見ることができます。

「海遊館」の隣には複合ショッピングモール「天保山マーケットプレース」があり、乗船前に食事をしたり、持ち込み用の弁当類を買うことができます。(フェリーターミナルでは大したものを売ってないので、ここで調達することをお勧めします。)




フェリーターミナルは、阪神高速4号湾岸線「南港中」出口または「南港南」出口から近いところにあります。「海遊館」からは、車で下道を使っても15-20分ほどで着くことができるので、ぎりぎりまで時間を潰すことができます。

フェリー乗り場に着くと、乗船待ちの列に着いた後、ターミナルビルの受付窓口で手続きをするのが一般的ですが、インターネット予約の場合は、乗船証をプリントアウトしておけば、回ってきた係員がバーコードを読み込んで乗船手続きが完了となるので、車から降りることなくそのまま乗船することができます。

今回は行き(下り)は1便、帰り(上り)は2便を利用しました。

船室は、ツーリスト/2等洋室を予約しました。こちらでも紹介していますが、「名門大洋フェリー」のベッドルームは、下段同士が向い合うブースと、上段同士が向い合うブースが交互にレイアウトにされていて、プライベート感がより高い構造になっています。

このプライベート感覚のベッドがとても気に入っていて、これが私が「名門大洋フェリー」を選ぶもうひとつの理由です。ちなみに上段は、ベッドから下を見下ろした時の解放感、下段は、ベッドの横に立った時の頭上空間の広さがメリットになります。こちらの写真は2便のものになります。

一番端のブースは、壁と向き合う形になるので、ほぼ個室感覚になります。ひとりで利用する場合は、是非ここを確保したいですね。

ちなみに1便も全く同じような構造になっています。

下りの1便は出港が17時で、夏ということもあり、瀬戸大橋を通過するのは、まだまだ明るい時間帯になります。2便だと陽が落ちて、ライトアップされた橋を見ることができるでしょう。

行き(1便)の食事は、「天保山マーケットプレース」の「なにわ食いしんぼ横丁」で買ったお弁当を持ち込んだのですが、食事ができる展望ストリートのソファーは、すでに満席。席が空いたらそこで食べようと思っていましたが、一度ここを確保した人たちは、席に荷物を置いたまま深夜あるいは朝まで占有していて、結局私たちは利用することができず、仕方なく船室で食べることになりました。

ここは共用スペースなので、できるだけ多くの人が利用できるよう、フェリー会社側にきちんとコントロールをお願いしたいですね。是非よろしくお願いします。

帰り(2便)は、レストランを利用しました。
新しい船だけあって、レストランもきれいで、洒落たレイアウトデザインになっています。席数も多いので、お盆期間にもかかわらず、満席になることはありませんでした。

料理はバイキング形式で、内容もバラエティに富んではいますが、味についてはごく普通で、雰囲気を楽しんで、空腹を満たすためぐらいに思っていた方がいいと思います。

ちなみにレストランの入り口付近の席は、レストラン閉店後も解放されているので、そこで飲んだり食べたりすることが可能です。

2便はレストラン以外にも、船内施設が充実しています。

ロビーは、広々とゆったりしている一方で、テレビとソファがこじんまりと置かれた落ち着いた空間が、2か所ほど用意されています。

ひとつ上の階には、展望ラウンジがあり、夜間は照明を落として、落ち着いた雰囲気の空間になっています。ここから甲板に出ることもできます。

特別室、特等室、1等室などの専用フロアは、隔離されていて、静かで高級感のあるフロアになっています。

一方2等室ですが、こちらも工夫が凝らされています。1人当たりの幅もゆったり目で、頭の部分には隣との仕切りが設けられていて、最低限のプライバシーが確保されています。また上段には荷物置き場も設置されています。

また、部屋の入り口には更衣室も設置されていて、ここで着替えができるようになっています。細かいところに気遣いが感じられますね。

トイレ、洗面所、大浴場も、とても綺麗で清潔感に溢れていて、気持ちよく利用することができます。

このように快適度で選ぶなら、断然2便の方ですが、1便には、値段が安い、早い時間に着くので、着いた日の時間を有効に使える等のメリットもあるので、自分の計画に合った方を選べばいいと思います。

新門司港から、九州自動車道の新門司ICまでは3㎞ほどで行けるので、車での九州各地へのアクセスも良好です。「名門大洋フェリー」はとてもお勧めですが、次は「阪九フェリー」も試してみたいと思います。

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